以下私の妄想である。
前回井伏鱒二がガンダムファンであるということについて、ダラダラ書いたがその後思いついた点を書いておきたい。この一見なんの脈絡も突拍子もない、文豪とアニメコンテンツの接点はどこにあるのかということである。それはたったひとつ、杉並区である。
私にはこの情報の出所が両者を介在する立場にあるものの、井伏の近しい人間からのものではないとしか思えない。ひとえにこの噂が井伏側の情報でこれっぽっちも検証できないからである。そこでふと考えたことが、この噂でだれか得をするものがいるのかということである。
1.杉並区及び生家のある広島県福山市
2.サンライズ及びバンダイなどの企業
3.井伏鱒二の見直しに伴う小説等の版権を持つもの
思いついたものをあげたが、特をすると考えられるのは大まかには以上である。逆に井伏鱒二がガンダムファンであることによって、害を蒙る者はおそらく皆無だと思う。
1の場合杉並区は区内に数多くあるアニメーションスタジオを基盤にした地場産業振興を謳っている。平成12年から現在まで数多くの試みを行なっているようであり、知名度の向上を考えたら井伏鱒二というかつての杉並のビッグネームは、格好の宣伝材料足りうると思う。
2の場合サンライズという一企業がやはり上記杉並区の地場産業振興策に一役買って名を連ねている以上井伏鱒二との接点を拒否するのは意味がない、むしろやはり格好の宣伝材料となり得る。
3の場合、この噂がさらに広まりかつての文豪など読まない人間が、ガンダムとからめて少しでも興味を持てば旧作が売れるかもしれない。「80歳を超えた年齢を迎えてガンダムだったのかよ」と若年層にも愛される可能性はあり、かつての井伏愛読者たちは文豪の意外な一面、アニメにおける戦争の内面にも関心を寄せているという、懐の深さを示すエピソードたり得る、いわく裾野が広がるかもしれない。
どっちに転んでも損な話は一個もないと思う。上記のことを踏まえると井伏鱒二は杉並区一押し産業振興の格好の宣伝となり得るとは思うのだが。
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つまり私が言いたいのは井伏鱒二のガンダムファンていうのも、ここの原由子や小柴昌俊や谷川俊太郎と同レベルの話なんではないのか、ということである。リップサービスともいう。
杉並区のアニメあれこれ
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杉並区がアニメを地場産業の振興策として取り上げたのは平成12(2000)年。
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区長が率先してアニメーション地場産業を推進。
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その他杉並区とアニメ。
噂の出所はせいぜい杉並区の区報あたりにでた、ほんのちょっとしたコメントなんではないでょうか。
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