住んでいるわけではないが、大体土日は荻窪周辺にいることが多い。そんな私にとって身近なスポットでありながら、ここは著名人が古くから住居を構えた場所でもある。
その筆頭は井伏鱒二(現在清水一)と近衛文麿(現在荻窪二)であろう。太宰治も井伏鱒二を慕って当初住んだという(教会通りあたり)。次に角川書店の創業者である角川源義か(現在天沼二)。かつて私の父親が角川春樹の高校の同級生だったとかで、一度家にいったことがあるという話を聞いたことがあるが、それはそれは広い家だったという。ニ・二六事件で殺害された渡辺錠太郎(陸軍教育総監)が襲撃された家も荻窪である(現在天沼二)。現在の天沼あたりは軍関係者の居宅が多かったとも聞く。最近の著名人では作家の角田光代(読んだことない)や嶽本野ばら(下妻物語の映画はビデオで見た)、漫画家の伊藤理佐(なんだかんだ読んでる)などか。ダチョウ倶楽部のリーダー(肥後)や名古屋章(故人俳優)もそうらしいし、かつては阿藤快も住んでいたとか(タモリ倶楽部で見た)。
写真はいつかは行ってみたいと思いながら行ってなかった場所、戦前の総理大臣近衛文麿の私邸「荻外荘」である。現在も「近衛」という表札がかかっているので、係累の方が居住していらっしゃるのだろう。一般公開などはしていないので門扉のみの撮影である。
太平洋戦争の開戦前夜ここでは開戦への是非を内閣首脳が議論され、敗戦後は戦犯指名による逮捕を拒否した近衛がここで服毒自殺した。閑静な住宅街の一角に今も近衛文麿の私邸が残っていることに、少々不思議な感じがするが、戦後天理教が敷地を半分購入していることから、近衛家をなにかと援助してきたのだろう。
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場所は荻窪の有名な旅館「西郊ロッヂ」を南に折れ道なりに、音楽評論家であった大田黒元雄の居宅跡大田黒公園をすぎて、しばらく行ったところにある。
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